着やせに始まり、ファッションに通じる上手に魅せる意識でコーディネイトする方法やコツ
30代になって思うこと
去年30歳になった。
20代後半から、少しずつではあるけれど、
20代前半に着ていた洋服に
違和感を覚えるようになった。
明るい色のセーターや
柄ものの洋服は持っていたけれど、
私はネイビーカラー系の
ベーシックな服装が好きだった。
台形やA型タイプのスカートに
シフォンブラウスや、カーディガン、
カットソー、セーターなどと
レギンスを合わせてはくのが私の定番スタイルだった。
シューズは、ヒールが高めのパンプスも持っていたけれど、
バレエシューズを好んで履いていた。
かばんは皮のものが数点と、
汚れるのが嫌なので、
仕事用には安い合皮のものを
ローテンションさせながら使っていた。
職場での服装は自由だった。
私のスタイルはオフィスでも
プライベートでも問題ないものだったから
仕事に行く日も休みの日も
あまり区別して服を買う必要がなかった。
でもいつも同じスタイルだと飽きてしまうので、
休日には柄ものを着て
平日のスタイルとメリハリをつけるようにした。
仕事終わりにはよく外食したけれど、
特に通勤着を気にすることなく、
その日着ていったもので
そのままアフターファイブを過ごした。
仕事後のデートの際は、
小さめの目立たない
ネックレスやブレスレットを身に着け、
鞄は普段は使わない少し高めのもの、
靴もヒールが高いものを履くようにしていた。
20代後半になってくると、
社会の中で求められている自分の立場を
無意識に感じるようになったのだと思う。
後輩もでき同じ立場で
仕事をしにくくなってきたのだった。
服装にも変化が出てきた。
まず、ずっと定番だった
レギンスを履かなくなってしまった。
代わりに必要な場合以外は履くことがなかった
パンツを着る回数が多くなり、
自然とスカートを履く回数も減っていった。
カーディガンやカットソーなどは、
定番なのでもちろん購入するのだが、
色合いが変化した。
以前より深みがある色合いを好むようになり、
Vividな色合いのものは買わなくなった。
また、ベージュやブラウン系、
カーキ系の色合いのものを着るようになった。
鞄もいいものを少しずつ買いそろえるようになり、
安いもののローテーションはしなくなった。
20代前半は、価格が安いものを
たくさん買っていたと思う。
どれだけたくさん着回しのできる
洋服を持っているか、質より量。
それが全てだった。
だけど20代後半になってくると、
量より質に徐々にシフトしていった。
もちろん、洋服に使える予算には限りがある。
ちょっと高めの洋服を買った
次の月には洋服への支出を減らしたりとか、
安いアイテムでも高いものと
一緒にコーディネートしたりした。
衝動買いをすることも減って、
毎月の貯蓄の他に、洋服のための貯蓄も始めた。
その額は3,000円。
大きな金額じゃなかったから続けられた。
１年間貯めれば、普段は手の出ない鞄や、
靴だって買える。
20代後半になってからは、
仕事終わりに遊びに行く回数も減り、
代わりに休みがちだった
お稽古ごとにも休まず通うようになった。
家でゆっくり料理をしたり、
自分のために時間を使うようになった。
仕事終わりにデートに行く際は、
以前は小さいアクセサリーを身に着けていたのが、
今は大きめのアクセサリーを身に着けるようになった。
少し荷物は増えるけれど、日によっては少し
ラフな服装の着替えも一緒に持っていくようになった。
これまでは、どれだけ
見栄え良くするかということに重点を置いていて、
寒い日も我慢して薄着をすることも多かったけれど、
今は自分の体や時間も大事にするようになり、
自分が居心地がいいかどうか、に重点をおいて
コーディネイトをするようになったと思う。
30代は、服をカジュアルに着こなすというより、
どれだけシンプルに、でもスタイリッシュにできるかどうかだと思う。
もちろん未婚、既婚によっても
自身のお金の使い方は変わってくるし、
デザイン性、機能性の兼ね備えたものを
そろえようとすれば費用もかかる。
要は、自分の生活スタイルに合った服装を
自分でカスタマイズしていくことが
30代で私が必要なことなのかなあと思う。
20代の10年である程度
自分の好きなスタイルが分かってきた。
今度はこれからの10年、
きっと生活スタイルも大きく変わるだろう。
自分がどんな風にスタイルを変えていくのか...とても楽しみだ。